ハンドメイド技術!クリスタルレジンで楽々球体作り
クリスタルレジンとは?
コロンとかわいい球体レジン。自分で作れたら素敵よね。ただ、UVレジンだとちょっと高くつくし、1年くらいで黄ばんじゃいます。
というわけで、今回はクリスタルレジンでの球体レジンの作り方を紹介します。完全な球体ができるわけではありませんが、かなり球体に近いです。
クリスタルレジンは「2液レジン」と呼ばれるもので、2種類の液体を混ぜると硬化するレジンのこと。特徴は、
- 液体を混ぜると硬化が始まる
- きっちりと重さを測るため、キッチンスケールなどのはかりが必要
- 硬化するまでの時間は24時間くらい
- 長期間経っても黄ばむことがない
- UVレジンより硬い
です。詳細はこちら、クリスタルレジン公式ページを覗いてみてください。
めんどくさいって思うでしょ?それが慣れるとそうでもないんです。むしろ大量生産できるから楽です。
球体レジンの作り方
球体をクリスタルレジンで作るのに必要なものはこちら。
- クリスタルレジン(と、それに伴う道具)
- 無印良品のシリコン球体製氷皿
無印良品に8割くらい球体の製氷皿が売ってるんですよ。
これにレジンを入れて硬化させます。シリコンなのでレジンに使える!
※無印廃盤の可能性があります
まず、説明書通りにレジンを混ぜます。全体の合計が30g〜40g程度が良いです。よ〜く混ぜないと硬化不良になるのでひたすら混ぜましょう。すぐに硬化するわけではなく、気泡が入っても抜けるのでとにかくしっかり混ぜましょう。
型にレジンを流し入れるときは、明るいところで少し横から見ると見やすいです。案外どこまで入っているかわからないです。なるべく球体に近づけたいときは、レジンの縮小を見越してレジン液がぷっくり型から盛り上がるくらい入れるとちょうどいいです。
あとからパーツを付け足す際は、少し凹むように少なめに入れましょう。これについては下の方参照!
綺麗に硬化させるコツ
硬化中、製氷皿を置くところは、ホットカーペットの上やコタツの中など、温かい所がいいです。硬化が早まり、気泡も綺麗に抜けます。ホットカーペットの上に置いたら箱などを被せてほこりを防ぎましょう。換気はしっかりするか、人のいない部屋で硬化させてくださいね!
私は小型のホットカーペットを使っています。使い捨てカイロなどもいいかもしれません。
真冬に寒い廊下に放置しておいたら、半分くらい硬化不良になって泣いたので、なるべく温度の高いところをおすすめします。
なお、温かいところで硬化させても、ひとつは硬化不良が出ることがほとんどです。球体はひとつかふたつ、多めに作っておきましょう。
球体レジンのデザイン
球体レジンのデザインは色々ありますが、私が作ったのはこちら。イヤリングとピアスです。
硬化前に球体の中に飾りを入れる場合
この時は、硬化前に5分くらいレジンを温めて気泡を抜いてから飾りを入れましょう。飾りは硬化中、どうしても中で動いてしまうので、出来上がりは運次第なところがあります。
硬化後、球体の後ろの凹みにUVレジンで飾りを付ける場合
2液レジンを少なめに入れると、硬化後に凹みができます。ここにUVレジンと飾りを入れます。底面に沈んた飾りが球体で拡大されて、不思議な作品になります。結構な拡大率なので、小さな部品を入れましょう。時計部品の歯車を入れたもの、シェルを入れたものが特に人気でした。
硬化後、球体の後ろにマニキュアを塗る場合(宇宙レジン)
硬化したあとマニキュアを塗るだけ!宇宙レジン風に塗ればこんなふうになります。宇宙レジン用のマニキュアは100円ショップで買えます。3種類くらい色を混ぜるとちょうどいいですよ。凹みが気になる場合はUVレジンで埋めてもいいでしょう。この作品の利点は、UVレジンが表面に出ていないので作品が黄ばまないところです。
球体レジンの仕上げ編
それぞれこんな感じですが、球体の型が製氷皿なので表面が曇ってますね。
コンパウンドで磨く人もいますが、大変すぎるのでTAMIYAのつや出しニスを塗りましょう。
タミヤ デコレーションシリーズ つや出しニス(Amazon)
この時、イヤリングやピアスパーツをすでに付けていると洗濯ばさみで挟んで作業できます。パーツがない場合はどこかに仮付けする必要があります。刷毛でペロペロしても動かないように仮止めするのは結構大変です。先にパーツを付けてしまうのがいいですね。
パーツを付ける際のオススメ接着剤は「コニシボンド ウルトラ多用途SUクリア」。万能接着剤です。貴和製作所とかパーツクラブには必ずと言っていいほど置いてあります。
ニスは二度塗りします。刷毛にたっぷり付けて一気に塗りましょう。面倒だったら一度でもいいです。乾かすときは埃を防ぐために箱をかぶせるといいでしょう。透明マニキュアは、ニスと違って乾くのが早すぎるのでオススメしません。
コニシボンド ウルトラ多用途SUクリア(Amazon)
作業順のまとめ
- クリスタルレジンを混ぜる
- (飾りを入れる)
- 硬化させる
- 球体を型から出す
- (UVレジンで飾りを付ける、マニキュアを塗る)
- イヤリング、ピアスパーツを付ける
- TAMIYAのニスを塗る
2.と5.はお好みで!
さぁ、完成!一気に5ペアくらいできるぞ!
球体レジン型の注意点
無印良品の製氷皿より球体に近いシリコン型が出ていますが、大量に混ぜないとしっかり硬化しない2液レジンには型が小さすぎて向きません。こちらを使いたい場合は、型をたくさん買うか、他の物と一緒に作りましょう。UVレジンに切り替えるのもよいです。
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ウルトラ多用途SUクリアボンド(Amazon)
ここではレジン作品に限定して、作品作りのコツをお伝えします。
レジン作品が個性を出しにくい理由
かわいいと定評があるレジンのアクセサリーですが、個性を出しにくく、差別化がしにくくて悩んでいる人も多いと思います。
レジンとは液を紫外線に当てれば硬くなり、様々な加工をすることでアクセサリーを自由自在に作れることが特徴です。
デザインのコツはアイデア次第になり、経験を通して表現力をつけるきっかけになります。
また、ハンドメイドにするとわざわざ店で購入するより安くなり、近年では幅広い世代の女性に人気です。作り方はレジン液とLEDライト、ピンセット、モールド、封入物、着色剤、マスキングテープを準備し、コンセプトを決めてデザインをします。
しかし、個性を出しにくいことが悩みの種になり、差別化ができなくて物足りないと感じるものです。
個性を出しにくい理由は参考にするデザインや色などを真似ているためで、そのままでは第三者から見ると同じように感じてしまいます。
このため、コンセプトを決めてから珍しくなるようにするよう心がけ、創造力をつけてイメージしやすくすることが大事です。
レジン作品に個性を出して周りと差をつけるには?
レジン作品は自分自身のアイデアを出せるため、コンセプトを決めてからデザインをするとオリジナルのものになります。
人気があるコンセプトは多くの人が作る傾向があり、色や形などが似通ってしまいがちです。
例えば、空、波、花などは人気があるコンセプトになります。ライバルが多いです。
個性を出すためには色を変えるなど工夫し、物珍しいと思わせるようにする必要があります。
デザインをするときは、あまりにも他人の作品を手本にすると共通する部分が多くなるので、複数の人の作品の特徴を研究し融合するとオリジナリティを出しやすいです。
スチームパンクと花を融合させるなど、意外性のある組み合わせがいいでしょう。
オリジナルの作品はもらうと特別な気分になり、宝物として気に入ってもらえます。
周りと差をつけるためにはありふれたデザインにすると個性がなく、差別化ができるようにしないといけません。
このためには創造力や感性を磨くよう心がけ、自分自身の考えていることをうまく表現することが大事です。
普段からレジンの作品や他の作品を多くチェックすることが近道かと思います。
レジン作品はデザインや色の付け方に無限の種類があるので、うまく引き出すためには思いついたことをメモ帳にまとめると良いかもしれません。
また、人間は思いついたことをすぐに忘れる場合もあり、レジン作品のデザインについても同じことが言えます。
デザインは他人の手法を参考にする方法は二番煎じ感があり、個性を出すことが難しいものです。このため、自分自身で考える範囲を広げないと限界があり、試行錯誤をしないといけません。
レジンアクセサリーは自分自身でアイデアを考えて個性を出せますが、ネットショップやオークションで売るためにはありふれたデザインにすると買い手がつかなくなります。
特に、レジンの型であるモールドは市販品を使うと他の人と被ってしまうので、おゆまるなどで型を自作するのが良いです。
真ん丸の球体レジンは安定して人気があります。球体の中を工夫しやすいからです。ただ、作る難易度が高いです。
周りと差をつけるためには自分自身をうまく表現し、相手が見て魅力を感じるようにすることが大事です。
まとめ
レジンのアクセサリーで個性を出すことが難しいと言われますが、二番煎じ感があるためでコンセプトを決め創造力や感性を磨く必要があります。
また、差別化をして他人と差をつけるようになればやりがいを感じるようになり、思いついたものをメモするなど工夫すると効果的です。
アクセサリーを作ることを趣味にされている人なら、誰でも普通のお店では見ることのない透明感のあるレジンのアクセサリーを作ってみたいものですね。
もっとこだわりたいのであれば、オリジナルのレジンのアクセサリーを作ってみたいと思われることでしょう。
「でも、そんなことってできるの?」と思われるかもしれませんが、いっそのこと、自分でオリジナルのレジンモールド型を作ってみてはいかがでしょうか?
自分で作ってみると聞かれると、かなり難しいイメージはありますが、決してそんなことはありません。
そこでここでは、オリジナルのレジンモールド型の作り方をご紹介していきましょう。
オリジナルのレジンモールド型の作り方
準備するもの
- シリコン液
- 硬化剤
- 粘土
- キッチンスケールなどのはかり
- プラコップ
- 割りばし
- セロテープ
- 下敷き
- Mr型取りブロック
※「Mr型取りブロック」はGSI クレオス社製の製品でネット通販で1,300円程度で購入することができます。
粘土でオリジナルの型を作る
粘土は100円ショップで売られているものでいいので、これを使って自分の好きな型を作っていきます。
ポイントは下敷きを敷いて型を作ることです。
Mr型取りブロックで型を囲む
型ができあがったら、その周りをMr型取りブロックで囲んで行きます。
型を周りをブロックで囲み終わったら、後で液を流すために漏れないように下敷きとブロックの間に隙間が生まれないようにテープを貼っていきます。
※もし粘土が余っているなら、テープを貼った周りを粘土で埋めていくと、さらに効果的です。
シリコン液と硬化剤を混ぜる
混ぜる比率はシリコン液50に対して硬化剤は50にして、しっかりと割りばしを使って混ぜていきましょう。
混ぜた直後は泡だらけになってしまいますが、コップを軽く縦方法に叩き、10分~15分程度置いておくと、透明な液体になります。
液体を囲みブロックに流し込む
放置していた液体を型を囲んだブロック内に流し込んいきます。
一気に入れてしまうと、気泡ができてしまうために少しずつたらすように入れていくことがコツです。
気泡ができてしまったら割りばしで潰しておく
ゆっくりと液を囲みブロックに流しても、気泡ができてしまった時は、割りばしで潰しておきましょう。
8時間程度放置しておく
液を流して、気泡を潰した後は、8時間触らずにそのまま放置しておいてください。
取り出し
8時間後、液体が固まっているので、それを取り出していきます。
固まった液体はゼリーのような状態になっているので、ゆっくりと囲みブロックから剥がしていくように取り外していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
モールドを作ることは、プロの職人さんでないとできないというイメージがあるかもしれませんが、素人でも簡単に作ることはできるのです。
しかも、用意するものも決して値段の高いものではありません。
100円ショップや通販で簡単に手に入れる事ができるものばかりなので、是非、チャレンジしてみてください!