ハンドメイドのイベントに出店したいと思ったときに読むページ
ハンドメイドイベントへの出店なら地元のフリーマーケットから
デザインフェスタなど、ハンドメイドの大規模なイベントに自分も出店してみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
ハンドメイド好きが集まってきますから、自分の作品を大勢の人に見てもらえるチャンスです。
しかし、ハンドメイドのイベントに出店するのであれば、まずは地元で開催されている小規模なイベントに参加するのがおすすめです。
私は練習として地元のハンドメイドイベントに参加しました。ディスプレイ方法や接客の仕方などその時の経験はとても役に立ったので、おすすめの方法です!
1.デザインフェスタなどの大型イベントに出店するのはハードルが高い?
ハンドメイドのイベントには、規模が大きなものから小さなものまで色々あります。有名なのは「横浜ハンドメイドマルシェ」、「デザインフェスタ」で、日本最大級のイベントです。
ハードルが高いと感じるのは出店料で、出店料はブースタイプと出店日数によって異なります。
11,800円~32,800円に設定されており、かなりの出費になってしまいます。
私が横浜ハンドメイドマルシェに参加したときは、かなり売れたにも関わらず赤字でした。参加料が高いと利益を上げるのは難しいです。
2.地元密着型のフリーマーケットなら参加しやすい
ハンドメイドのイベントには、規模が小さな地元に密着したフリーマーケットもあります。
広めのショッピングモールや駅前広場、スーパーマーケットに併設されている広場などで行われていることが多いです。私の場合は、最寄り駅のエントランス近くで月に一回開催されているイベントがあります。
横浜ハンドメイドマルシェのような大型イベントに比べると出店料が安いので、参加しやすいといえます。
実際に出店を希望する場合には、インターネットで検索してもあまり情報が見つからないので、スーパーマーケットやショッピングモール等に置かれているチラシや貼ってあるポスター等を日頃からチェックしておくのがおすすめです。
私はスーパーのポスターでフリーマーケットのイベント情報をゲットしました。
3.地元のフリーマーケットに出店するメリット
地元のフリーマーケットの場合、出店料が割安なことが多いです。1,000円くらいで参加できることもあり、手軽に申し込むことができます。
私が参加している地元密着型フリーマーケットは、参加費が1000円です。デザインフェスタや横浜ハンドメイドマルシェと比べて格安です!
それから、意外とメリットなのは地元の人が訪れることです。
横浜ハンドメイドマルシェのような大規模なイベントに出かける人は、元々ハンドメイド作品が好きで日頃から利用しているという人が大半になります。
目が肥えているので、かなりクオリティの高い作品、またはとても安い作品でないとなかなか購入してもらえないことも多いです。
自分の作品を安売りするのはおすすめしません。赤字が続くとハンドメイド作家として活動を続けていけなくなります。
地元の人が訪れるフリーマーケットの場合、横浜ハンドメイドマルシェやデザインフェスタのようなクオリティは求められません。
4.地元のフリーマーケットに出店するデメリット
地元のフリーマーケットは、やはり安い値段のハンドメイド作品の方がよく売れます。薄利多売に陥りやすいのが地元のフリーマーケットに出店するデメリットです。
たくさん作品を作る必要があるため、売れ残りの心配があります。
地元のフリーマーケットは、スーパーマーケットやショッピングモールに買い物に訪れたついでに覗いてみたという人やファミリー層が多いです。
そのため高い値段のものは気に入ったとしても、購入するのを躊躇ってしまいます。値段が高いと売れにくいので、手に取りやすい500円以下のものを取り揃えておくと購入してもらえる可能性が高まります。
実際、私が出店したときは500円の作品が一番売れました。クオリティはそこそこ、といった作品たちです。
また、何が何でも売ろうという気持ちではなく、自分のことを知ってもらうきっかけにしようという心持ちでいるのもいいかもしれません。
名刺を用意しておいて、立ち寄ってくれた人に宣伝活動のつもりで接するのも良いです。
そこから思わぬつながりが生まれることもあります。おすすめはInstagramのアカウント名を載せておくことです。ハンドメイドアクセサリーが好きな人は、Instagramをチェックしていることが多いからです。
ここまでのまとめ
ハンドメイドのイベントは色々ありますが、大型のイベントよりも地元のフリーマーケットの方が出店料も安いので参加しやすいです。名刺やお買い得アイテムを用意して臨みましょう。
初めてハンドメイドの即売会に出る場合、ハンドメイドアクセサリーをどうディスプレイしたらいいかよく分からないという人も多いと思います。
次はディスプレイについて書いていこうと思います。
できるだけ商品を魅力的に見せて売るためのコツをいくつか紹介します。
ハンドメイド作品を手に取ってもらうディスプレイ方法は?
沢山並べる
ハンドメイドの即売会でピアスを陳列する時には、厳選したものをピックアップして並べるよりも色々なデザインのものを沢山並べる方が人の目を引きます。数が多い方が目移りしますし、探しものをする時のワクワク感を味わえます。
実際に私が参加したときも、たくさん商品を置いたときのほうがブース前で立ち止まる人が多かったです。
ライトアップする
即売会の会場によってはコンセントがあるので、ライトアップするのはとても効果的です。
横浜ハンドメイドマルシェはコンセントがあったので、大きなライトをひとつ付けました。
ピアスのようなキラキラ感があるアクセサリーは、ライトを使ったディスプレイにすることで輝いて見えます。高級感も増しますし、より魅力的に見せることができます。
また、展示用の小物としてキャンドルライトを置き、ブースの雰囲気を作りました。
ピアスには台紙をつける
初めてハンドメイドの即売会に出る場合、忘れてしまいがちなのがピアスに付ける台紙です。
台紙があると手に取りやすいので、じっくりとピアスを見てもらいやすくなります。逆にいうと台紙がないと、手に取ってもらえる機会が減ってしまいます。
まず手に取ってもらうことが第一歩なので、台紙があるかどうかは運命の分かれ道です。それに、お客さんの滞在時間が長くなると自ずと他の人もやってきます。人だかりには人が集まるのです。
横浜ハンドメイドマルシェに出たときは、人が集まり始めると一気に人数が増え、忙しくなりました。
値札は台紙の裏に貼る
ピアスの値札は、台紙の裏に貼っておくようにすると手に取った時に見やすいです。
表側に貼ることもできますが、値札が目立ってゴチャゴチャした印象になってしまうこともあります。裏に貼っておく方がスッキリしますし、世界観も損ないません。
それに、値段をちらりと見て立ち去ってしまうのを防ぐことができます。気になった作品をとりあえず手に取ってもらう……そのために値札は裏に貼るのです。手に持った状態で値段を見て判断してもらうことが大事です。
私が出店したときは、作品を手に取ったタイミングで声をかけ、作品の購入に繋げました。その人が気になるものがわかるので、話もしやすかったです。
イヤリングはピアスと分けて並べる
ピアスと一緒にイヤリングも販売するという人も多いと思いますが、その場合にはピアスとイヤリングは分けて並べるようにしましょう。
イヤリングと思って手に取ったものがピアスだったらがっかりしますし、その逆もあります。ごちゃ混ぜにするのではなく、別々に陳列した方が分かりやすいです。
デザインが同じ場合は右にピアス、左にイヤリングと分けてもいいですし、ブース内でピアスコーナー、イヤリングコーナーと完全に分けてもよいです。そのあたりは金具交換の可否で判断してください。
イヤリング金具への交換が可能な作品が多いならデザイン中心で並べる、交換不可な作品が多いならブース内で完全にわけるのが良いでしょう。
作品のディスプレイの仕方は、かなり考えて試行錯誤しながら決めていきました。参考になれば幸いです。
安いピアスを目立つところに配置
どんなジャンルのお店でも、特売品やセール品があるとついつい目が行ってしまうものです。
ハンドメイドの即売会も同様なので、人を集めるためにもお手頃価格のピアスを沢山持っていき目立つところにディスプレイするのがおすすめです。この方法はとても効果的でした。
この場合には、値札を分かりやすいところに付ける必要があります。ポップを使って目立たせるのが効果的です。
ブースの中では作業を
ブースの中にいる時には、何か作業をしているようにするとお客様が商品を手に取りやすくなります。
何もせずにいると、お客様としてはじっと見られているような気がするので落ち着きません。
また、何もすることがないからとスマホをいじっていたりしていても声をかけづらいです。売る気がないのかと不快な気持ちになる人もいます。
そのため何か作業をしているくらいが、ちょうど良い距離感なのです。勿論、長時間商品を眺めている人には、こちらから声をかけても問題ありません。商品の詳しい説明をすることで、より興味を持ってもらえます。
作業は何でも構いません。というとやることがない……と困る人もいると思います。そういうときは、作品と一緒に渡すショップカードに「ありがとうございます」や「Thank you」と手書きしているとよいでしょう。すぐ役に立ちますし、手書きは味があってよいものです。
ここまでのまとめ
初めてのハンドメイドの即売会でピアスを売る場合、見やすい工夫や手に取りやすい工夫、リーズナブルなもので人を集める工夫などが必要になります。細かい部分にも気を配ることが大切です。
ハンドメイドのアクセサリーを販売している人にとって大事なのは、ショップとしてのブランド力です。
アクセサリー台紙をつけてワンランク上の作品に仕上げよう
アクセサリー台紙の効果
一見するとお店で販売されているかのような高級感を出してくれるのが、アクセサリー台紙です。
アクセサリー台紙とは、ピアスやイヤリングなどに破損が無いよう固定する専用の台紙のことをさします。
台紙の種類はさまざまあり、ネックレスとイヤリングの両方を固定できる台紙や、穴だけ開いたピアスのみ固定する小さな台紙などがあります。
今後のハンドメイドショップを見据えて、オリジナルの台紙をまとめて作りたい方におすすめなのが、業者に発注することです。
100枚など大量に発注する場合、1枚あたり比較的安くオーダーすることが可能です。
大量に発注することが心配なら、少し単価が高めにはなりますが、小ロットでの発注をしましょう。
1枚から注文を受け付けているところがあります。
台紙の大きさなど微調整したい場合は、1枚から注文できるところで何度か発注してから大量発注するとよいでしょう。
印字や字体のフォント・大きさなどデザインすれば、完全オリジナルの台紙を作ることが可能です。
デザインツールを提供している業者もあります。
そのほか、台紙の形を個性的にしたり、印字を箔押しにして高級感をだすことも可能です。
細かいオーダーをすることで、より一層理想に近づいたハンドメイド作品となることでしょう。
台紙ショップ
アクセサリー台紙で有名なところは以下のショップです。
ビスタプリント
デザインを選んで、さらにアレンジして名刺サイズのカードを注文できます。デザインがとにかく豊富!ただし、持ち込み画像は使えません。名刺としての注文なので、穴あけは自分でやる必要があります。
オリジナルプリント
10枚380円から注文できます。また、画像編集画面がありとても使いやすいです。
ハンドメイドのアクセサリーや小物、雑貨などの包装・装飾に便利な台紙のシリーズです。
あらかじめピアスやイヤリング、ネックレスなどを飾るのにちょうどいい穴や切り込みの加工がされているため、お好きなイラストやデザインを決めるだけで簡単に台紙が作れます。
こだわりたい方は「フリーカット」タイプの台紙をご選択いただければ、自分の好きな形で作ったり、自由に穴や切り込みのサイズを決めることも可能です。
オリジナルプリント.jp
https://originalprint.jp/display-cards
アクセサリー台紙 FUDA
100枚、10000円ほどから注文可能な大量発注のお店です。箔押しができます!
もちろん自分で台紙作ることもできます。
作り方
作り方はコツをつかめば工程はシンプルです。
台紙
一番簡単なのが、100均でシンプルな名刺カードを購入し、穴をあけることです。
既にワンポイントの模様がついていたり、台紙の厚みもしっかりしているので固定するのに最適だといえます。
紙の質にはこだわりたい人の場合は、どのように選べばよいでしょうか。
次は、紙の種類についてご紹介します。
クラフト紙
封筒などで使われる素材のクラフト紙は、破れにくく丈夫なのでアクセサリー台紙にぴったりです。
ケンラン紙
肌ざわりがよく、高級感漂うイメージにぴったりです。ピアスの固定を補強するテープが剥がしやすいのもメリットなので、販売するピアスによっては検討することをおすすめします。
クッション紙
厚めの素材でふんわりとしたやさしいイメージの素材です。クッション性があるので緩衝材代わりとしても使え、作品のかわいいイメージをアップさせてくれます。
OHPフィルム
OHPフィルムとはインクジェットで印刷ができる透明フィルムのことです。
紙の質感は写真ではわかりづらいので、見本を取り寄せてみることをおすすめします。ショップによっては送ってくれます。
オリジナルの袋
台紙だけでなくアクセサリーを梱包する袋にオリジナル性を出すことも可能です。
スマホでデザインする場合、こちらのアプリがおすすめです。
picsart ピクスアート
Android
iOS
背景や、色合い、使うイラストやショップ名の位置など自分だけのオリジナルの袋を作ることで他との差別化が可能になります。
印字
自分のハンドメイドショップの名前を印刷したい場合は、名刺サイズの大きさで作成するときれいに完成します。
商用利用が可能なフリー素材を使うと、可愛い台紙が完成します。たくさんあるので探してみてください。
イラストACは有名なサイトです。
詳細は各ホームページの規約をよく確認してから利用するようにしましょう。
ハンドメイドのあたたかい雰囲気を大事にしたい場合は、かわいいイラストや英字のスタンプを押すとよいです。
物足りない場合はオリジナルのスタンプをオーダーしてみましょう。
オリジナルスタンプは、メルカリなどのフリマサイトで作成を受け付けている人がたくさんいます。その場合消しゴムハンコが多数ですので、スタンプのインクは自分で用意しましょう。
穴あけ
ピアスを固定するのに最も大事なのは、穴あけの作業です。
穴あけがよく分からなくて自分で作るのに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
ピアスの場合、目打ちの先の方で小さめに開ければ簡単です。
デメリットとして紙の素材によっては、少し毛羽立つことがあるので注意が必要です。
もう一つの方法はパンチを使用することです。
一般的な穴あけパンチはホールが大きすぎるのでピアスの固定には向きません。
100均などで売っている1穴のクラフトパンチは比較的小さい穴ができます。
不安な場合は、アクセサリーピアス専用のパンチが売っているので購入することをおすすめします。
その他、フープ型や揺れるタイプのピアスは、台紙にハサミで切り込みを入れてマスキングテープで補強する方法があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マーケティングについてはこちらの記事にまとめてあります。
ハンドメイドのピアスが売れない!その悩み、マーケティングで解消しましょう
今回はハンドメイドピアスの台紙について、発注方法や自分で作成する方法などをご紹介いたしました。
かわいいピアスに素敵な台紙があれば、価値は倍増します。
独自性を高めたものだと購入側もテンションが上がり、更にショップの人気を高めてくれるでしょう。
ハンドメイドショップはきれいな包装が重要になります。
ショップの鏡となるような台紙を作成して、アクセサリーをセットしましょう。