小鳥のために魔法少女になる話
鳥の迷子情報
ツイッターでよくペットの鳥迷子情報が流れてくる。どこそこでセキセイインコを逃してしまいました、や、文鳥が窓から飛び出して行ってしまいました、など……。
幸か不幸か、私は迷子鳥を一度も見つけたことがない。
高校生のときに一回だけ、通学路の街路樹の下に横たわった水色のセキセイインコを見つけただけだ。
そのセキセイインコは、近くにいた小学生たちが丁寧に埋葬していた。
小鳥の迷子情報を見るたびに、ああ、今夜は寒いから大丈夫かなぁ、とか、雨降ってるけど雨宿りできてるかな、とか、誰か保護してくれたかな、なんて考える。
迷子情報掲示板
なるべくたくさんの鳥を救出したいので、鳥の迷子情報掲示板を覗いているのだが、心が痛すぎて泣きそうになる。
でも、一番つらいのは鳥さんなので、私の心はさほど問題ではない。
私がよくチェックしているのはここ。
全ての小鳥を幸せにするために、魔法少女になる
私は文鳥を飼っている。
生意気ですぐに怒るが、それも含めて全部愛しい。温かいところでご飯をたくさん食べて綺麗なお水を飲んでいつまでもぬくぬくとワガママに過ごしていてほしい。
文鳥大好きマンなので、この世界の過去、現在、未来すべての文鳥が幸せな最期を迎えられるなら、私は白いウサギみたいなやつと契約して魔法少女になり、概念になって全ての人間の記憶から抹消されても構わないと思っている。
誰か一緒に概念にならない?私は文鳥だから、セキセイインコの概念とか、オカメインコの概念とか、募集しているよ!